事例1:ホームタウン南大沢-4

当法人(NPO法人日本外断熱協会)が外断熱工事の設計・監理を行なった事例です。UR分譲マンションの外断熱改修事例としては日本最大規模の外断熱改修現場で、合計146戸(10棟:入居開始は1986年)の外断熱改修工事を実施しました。この外断熱改修計画の相談があったのが2008年12月、正式な外断熱コンサル(外断熱設計・積算・監理)がスタートしたのが2009年3月です。同年5月の連休明けに、全体の外壁大規模修繕工事の設計・監理をアド構造設計(株)が行なうことになり、本格的な作業がスタートしました。

当初の工期は2010年3月末と聞いていましたが、国土交通省の「既存住宅建築物省エネ改修緊急促進事業」のため2010年3月末竣工が絶対条件となりました。当法人(当時は、NPO法人外断熱推進会議)が新たに図面を起こして数量を拾い、納まりを考えました。多くの関係者の協力をいただきながら2009年9月1日に無事に工事を着工することができました。10棟146戸という、UR分譲マンションの外断熱改修事例としては日本最大規模の外断熱改修工事の現場でしたが、住人の皆様や管理組合の皆様のご協力と工事関係者の努力で、4ヶ月という短い工期で、2010年1月下旬に無事竣工することが出来ました。

管理組合のみなさんに「外断熱改修して良かったですか?」と聞いたところ、「暖かくなった、朝暖房がなくても18℃ある」、「エアコンを使っていない」、「光熱費が幾らになるか(下がるか)楽しみだ」との声を多くの方から頂きました。既存集合住宅の外断熱改修は、国の政策として取り組むべき課題だと思い知らされました。

 

<ホームタウン南大沢-4 第2回外壁大規模修繕工事概要>

所 在 地:東京都八王子市南大沢4-21-1 ホームタウン南大沢-4 1号棟から10号棟

発 注 者:ホームタウン南大沢-4団地管理組合

設計・監理:アド構造設計株式会社

外断熱設計:NPO法人外断熱推進会議(現:NPO法人日本外断熱協会)

施  工  :TOHO株式会社

工  期  :2009年9月 ~ 2010年1月

規  模  :全10棟146戸(PC造2種8棟、RC造1種2棟)

外壁面積  :約9,000㎡

改修内容  :外壁、床下、開口部の断熱改修

 

改修工事中の団地(2009年10月)

改修工事終了後(9号棟:2010年1月)

当協会への感謝状