【コラムその4】外断熱協会とは~その歴史と役割

その4

この第一回の視察帰国後の9月27日、この視察団のメンバーが発起人となり、衆議院院内で視察の報告会を開催、鮫島衆院議員も参加され、この院内報告会の実施が後の超党派「外断熱推進議員連盟」の結成に繋がる。10月にはHPが開設されこの視察の報告も載せられた。

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12月にはこの視察団のメンバーが発起人となり、現在のNPO外断熱協会の前身であるNPO外断熱推進会議法人化設立準備委員会を開催し、省エネ、高耐久性で環境に優しく、住む人の健康にも資する建築物理学に裏打ちされた理想的な住まいが日本にも定着するよう活動を進めることを目的とすることが確認された。弁護士の竹川氏(後に理事長就任)からは「憲法と外断熱」と題した講演が行われ、憲法で保障された快適な生活とのかかわり等に触れられた。

2003年1月にNPO外断熱推進会議法人化設立総会を開催、3月に設立認証申請書を内閣府へ提出、10月には設立認証11月7日に登記完了、正式に特定非営利活動法人として活動を開始した。何人もの方に理事に就任をいただき体制を整えることが出来た。その後先に触れた超党派の衆参両院議員からなる「外断熱推進議員連盟」が自民党の伊藤公介衆院議員を会長として百名を超える議員の参加を得て発足、その直後の新潟地震では被災者の収容のための施設の外断熱導入などを議連として申し入れている。 発足時からの活動の中心は外断熱の理解、普及に重点を置き、各地で年に数回のセミナー、講演会を開催、会員企業の皆様のご支援もあり、多くの方々にご参加をいただくことが出来た。