2020年6月から外壁の外断熱改修工事を実施中のビスタセーレ向陽台団地の現場見学会を実施しました。昨年10月20日付で当協会ホームページトピックスにおいて見学会参加の募集を行ないましたが、10月31日から2週間おきに合計4回(10/31、11/14、11/28、12/12)行なった見学会に、自治体、マンション管理組合、マンション管理会社、設計者他、合計49名の方が参加されました。外断熱化工法によるマンション大規模改修を今後検討したいという意向の管理組合もいくつか出てきましたので、日本外断熱協会にとっては大変有効な見学会でありました。
今回の見学会は、設計監理を担当したエコリノ協議会(多摩NTの居住環境の向上を目指すNPO団体)と共催の形をとり、エコリノ協議会の改修工事設計担当で当協会の正会員でもある金子氏と、外断熱工事担当の(株)高本コーポレーションの高本社長(当協会の正会員で副理事長)及び改修工事元請の(株)一ノ瀬建創(当協会賛助会員)の現場所長に丁寧に現場の説明をしていただきました。
この工事は、省エネ改修工事として15年前から外断熱の研究を開始し、国土交通省の「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の補助金を受ける事を大前提として、2019年に省エネ改修工事の設計を開始し、2020年6月から9ヶ月間という短い工期で工事を行なっています。
今後外断熱化を考えていらっしゃるマンション管理組合や設計者の方々、改修工事に携わる施工者の方々のために、今回の外断熱改修工事の特色と実施後の効果を以下に示します。
〇各住戸の居住環境の大幅な改善(“夏涼しく冬暖かい環境”と“カビや結露の排除”)
〇大規模修繕周期の大幅な延長と大規模修繕工事費の削減(見込)
〇管理組合の改修工事に対する事務の低減(補助金の申請と受領は施工会社が実施)
〇補助金の有効活用(①改修工事費の約1/3を補助金利用 ②上限1億円をクリアー)
〇既存タイル貼外装部分のローコスト外断熱化+タイル貼工事の実施
以上、わからない点や質問等がある場合には、メール(info@sotodan-jaei.org)にてNPO法人日本外断熱協会(JAEI)に問い合わせください。
※参考資料として、「ビスタセーレ向陽台団地:外断熱化工事実施までの経過概要」を用意しております。入手を希望される方は、メール(info@sotodan-jaei.org)にてNPO法人日本外断熱協会(JAEI)に申込みください。その際は、氏名と連絡先電話をお知らせください。無料にて参考資料ファイルをお送りします。